Friday, May 1, 2015

30-4-2015 Japanese BLOG / Tiger QLVNCH



去年の記事も参照 『黒い4月』サイゴン陥落の日


本日、ベトナム共和国の首都サイゴンが陥落し、ベトナム全土がベトナム共産党の支配下に墜ちた国恨(Quốc Hận)の日』から40年が経過しました。
終戦40周年に際し、元ベトナム共和国軍ファム・ホア少尉が英国BBCのインタビューに答えています。

BBC Vietnamese 4月24日(4月25日編集)
1975年までベトナム共和国軍コマンド部隊に所属していた元兵士はBBCのインタビューに対し、サイゴン陥落に至った大きな要因として、同盟国の撤退を挙げた。特殊部隊将校ファム・ホア氏は1972年の『燃える夏(イースター攻勢)』から軍務に就いている。

 「あれは私の人生の中で短くも、最も壮絶な日々でした」

 ホア氏が語ったところによると、1975年4月29日、彼の部隊はフーコック島への移動を命じられたが、それが首都陥落に伴う脱出とは知らなかったという。そして翌4月30日には、避難民は『ほとんどパニック状態』に陥っていたと語る。

 「これから海外でどうやって生きればいいか分からない。言葉も分からない。誰の助けも無い。国が無くなってしまったのだから、国籍すら無くしてしまった。本当に全てを失ったのです。」

 続けてホア氏は語った。

 「私のような若い将校のほとんどは、アメリカからの支援が無くなった事で南ベトナムが滅びるなどとは考えもしませんでした。」

 なぜ南ベトナム軍は北ベトナム軍に敗れたのか?という問いにホア氏は以下のように答えた。

 「今日では、それが同盟国の支援に左右されていた事は誰の目にも明らかです。敵は共産圏、つまり中国、ソビエト、チェコスロバキ ア、東欧諸国、東ドイツからの支援を受けていました。世界中の共産陣営がアメリカを叩くためにベトナムの戦場に手を伸ばしていたのです。アメリカが撤退し た後、ベトナム共和国一国でどうやって全世界の共産国家を相手にできますか?」

 戦争で最も記憶に残っている事は何か尋ねたところ、ホア氏は1974年に自分の部隊と遭遇し、戦死した北ベトナム兵から回収した手紙を読んだ時だと語った。

 「あの兵士は、自分は死ぬと分かっていたから、故郷の母、そして恋人に向けた手紙に、わざわざ我々南の兵士に向けたメッセージを書いたのでしょう。私はあの手紙に書かれた北ベトナム兵の思いを一生忘れる事ができません。」

その手紙にはこう書かれていたという。
 

『南 部人へ。私達北の人間は、この戦争にとてつもなく大きな代償を払い続けています。これはベトナムという国にとって不幸でしかありません。だからもしあなた が北ベトナム兵と戦う事になっても、どうか憎しみを持たないで下さい。我々はお互いに、自らの義務を果たす一人の兵士に過ぎないのです。  ―――南ベト ナム軍の兄弟達、私達は君たち兵士を恨んではいません。君たちもまた、ベトナムの南北分断によって、南側としての犠牲を強いられている同胞なのですから』


ホア氏は最後にこのように語った。

「今のベトナムは、我々ベトナム共和国が願った姿、そしてあの北ベトナム兵が願った祖国の姿、そのどちらでもありません。」

 ホア少尉は40年経った今も、軍人として祖国を守れなかった悔しさと、そして自ら手にかけた北の兵士の言葉の重みを背負って生き ておられます。この思いは彼一人だけではありません。サイゴン陥落時および終戦後海外に脱出した200万人を超える在外ベトナム人、そして現在もベトナム 国内で暮らす大勢の人々が同じ思いを持って生きています。彼らは、ベトナム共産党政権が求心力を維持するため40年間続けてきた『解放戦争』の賛美と旧政 権への憎悪を煽るプロパガンダがベトナムの将来の為にならないことを知っています。そして過去の遺恨を乗り越えベトナムが真に平和で豊かな国家となる為には、現在の独裁政権による恐怖政治を終わらせなければならないと訴え続けています。こうして遠く離れた国で彼らの声を聞く私も、いつの日かベトナムが、彼らの願う自由で平等な国家へ生まれ変わる事を心から祈っています。

4月30日。それは単に旧政権が崩壊した日というだけではなく、人間として当然保障されるべき自由と人権を求める、ベトナム民族にとっての挑戦の日でもあるのです。

ベトナム ハイフォン


アメリカ ワシントンDC



カリフォルニア州サンディエゴ 空母ミッドウェーミュージアム
 


カリフォルニア州ガーデングローブ
 


カリフォルニア州ウェストミンスター
 


ヴァージニア州リッチモンド
 


オレゴン州ポートランド
 


テキサス州ヒューストン


オーストラリア キャンベラ
 


カナダ オタワ
 


カナダ オンタリオ

ドイツ ベルリン
 


ドイツ メンヒェングラートバッハ

No comments:

Post a Comment